今シーズンは関東地方では台風が少なかったです。いつも今頃は度々訪れる台風のたびに寒冷紗を広げたりたたんだりの繰り返しで、うんざりしている時期ですが、そういや今年寒冷紗広げてないなという気分でした。ただ、先月28日の大雨は被害もひどくて、いまだ傷跡がいえないのですが、いつもになく雨が多くて日照不足に悩まされています。雨降れば日は当たらないというのは当たり前ですが、光合成する植物にとってはとても条件がよくないです。雨によって害虫は活動が抑えられますが(主な害虫の死因のトップは雨粒に当たることです)、病気の元になるカビや細菌にとっては我が世の春を謳歌することになります。
そんな中の台風21号でしたので、元々ひ弱な育ちの野菜にとっていくら寒冷紗を被覆しても、容赦ない風の影響は防ぎきれませんでした。
また、植物の特性上寒冷紗被覆しずらいネギ類は、よく倒伏します。私のまわりのプロのネギ農家ですらきれいにお辞儀したように倒れていました。当農場で栽培するネギは元々柔らかい品種なので、ご覧のように一方向に倒れるのでなく、振り回されたように押しつぶされるような倒れ方です。三浦では九条も湘南一本もプロのネギ農家は栽培しない理由がわかりますね。
皮をむいて出荷するネギ農家の場合、コンプレッサの圧搾空気の勢いで皮をむくのですが、柔らかい湘南一本は空気の勢いでバラバラになりそうです。
ただ、画面左上にリーキが写っていますが、リーキは割と風に強いようです。しばらくはリーキのみの販売になります。

ビニルハウスは度重なる台風に鍛えられて、だいぶ被害を抑える対策ができるようになりました。ただ、今回収穫終えたら解体する予定のビニルハウスは古くて建設当時の強度がない危うい状態だったため、いとも簡単に屋根のフィルムが切れてしまいました。この画面ではわかりにくいのですが2カ所ほど全体の半分くらい屋根のフィルムがなくなってしまい、屋根を塞がないといけません。中のカラーピーマンも風に振り回されて、情けないですが、まだ回復の見込みがあるので残り2ヶ月をがんばってもらいます。
ぬれていると屋根の補修ができないのですが、たまたま新しいビニルハウスを建ててくれるハウス屋さんが雨の中、見に来てくれ、希望を伝えて見積書を依頼しました。個人的にはビニルハウスは低コストが身上なので、一作(1回作物を作付ける事)でビニルハウス建設費がまかなえる売り上げを上げるのをよしとしています。実際には2年くらいかかりますが、そのくらいの作りだと大きな台風では壊れてしまうこともあります。だから丈夫に作ることも可能ですが、倉庫の骨組みのように丈夫に作ると建設費が高くなるので、元取れるまでは何年もかかってしまいます。ほどほどというか、だいたいできればよいという、いい加減な私には、最大瞬間風速35メートル吹いたら壊れちゃってもしょうがないなと次をかんがえます。
この写真は台風一過の青空が広がっています。まぶしいほどの青空、希望にあふれる青空と地上の情けなく壊れたハウスと