告知が遅くなりましたが、22日の販売で今シーズンの三浦ダイコンの販売を終了しました。12月からおよそ3ヶ月にわたりお買い上げ頂きありがとうございます。
今シーズンは9月の大雨、10月の2階の台風、その後の日照不足と野菜の生育へのストレスは過去にも例がないくらい悪いものでした。作業は遅れるし、冠水やその後の水がはけるときに苗が流されたりと、散々な状態でした。それにもかかわらず、その後無事に収穫期を迎えることができました。
他のダイコンの品種や野菜と違い、三浦ダイコンだけは小ぶりながらも生育し、品質のよいものが取れました。まあ、ダイコン栽培の中でも三浦ダイコンだけは畑を選ぶので、その分うちの畑の中ではいい畑(日照、水はけ、土壌など)に栽培したため、というのもあるかもしれませんが、私が三浦ダイコンを作り始めて一番品質のよい三浦ダイコンができました。
三浦ダイコンといっても、私の所は購入した種子なんですが、地元の種苗会社の育成品種、三浦市農協の育成品種、大手種苗会社の育成品種の3つの品種を栽培しています。その中で育成後ずっと栽培している品種が前の2品種です。どちらも作りやすい方で品質食味もよい品種です。ただ、三浦市農協の品種は、栽培中の畑の条件で思うような品質ができないことが多くて難儀していました。悪いときだと商品化率が5割を切ることもありました(収穫したダイコンの半分が売り物にならないことも)。
その後いろいろ条件を変えて、どうにか他の品種並みに栽培できるようになりました。
そして迎えた今シーズンは、あっけにとられるほどのいい品質で、気が抜けてしまうほどでした。もうこの品種については思い残すことないくらいですが、まだ現役でいられる間は栽培を続けていきたいと思っています。めでたしめでたしで終わらないように、これからどうして良い結果になったのか精査(最近ある政策決定の根拠となるデータの信頼性が問題になってますが、そんな大げさなものではないです)して、来シーズンに向けておなじ品質に再現できるように記録を見直していきたいと思います。
写真の三浦ダイコンは今シーズンから三浦市農協の共販推奨品種(これ以外の品種は事実上出荷できない(注))となった大手種苗会社の品種です。この品種の栽培検討会でメーカー担当者も育成後の入社のため、詳細はわからないとの説明でした。40年前三浦市内の生産者が自家採種していた頃の当時のまま止まっている珍しい品種です。普通のお客様には3品種の違いは、外見以外食味では区別できないと思います。
畑の端の日照条件がよいところで生育したので大きくなりました。重さは葉付きで約6.5kg。立派なダイコンですが、普段こんな大きいものは扱いたくないです。せめて根の重量が3kg台でないと腱鞘炎になります。
注:まだ原因などがはっきりしないため、発現機構を解明中の「青変症(せいへんしょう)」が、今までの品種では発現して市場からの指摘が多かったため、安全をとって栽培を取りやめ、発現しない品種として3番目の品種が選定されました。この件については三重大学、野菜茶業研究所(今は新しい名称)、神奈川県で試験研究中です。
当農場では青変症が発現する品種でも、実用上は収穫後の取扱で発現しないことを確認ずみなので、お客様におかれましては生き物なので速やかに調理して食べることを勧めていて特に問題がないので、品種を変えることはしていません。